未生流

の花

二〇二三年五月

「耕作」を意味する古語の「さ」から、稲作月を指して「さつき」に、また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」になったという説があります。
「皐」という漢字には「神にささげる稲」という意味があります。

格花
鎌柄(かまつか)

この木材を鎌の柄に使っていたことからこの名前が付いたと言われています。別名「うしごろし」という物騒な名前があるようです。
今回は華奢だったので三重切の器に挿れました。縦姿は付き枝を生かして体前添えを流しています。

格花
杜若

五月に入ると本格的にカキツバタのシーズンになります。花軸も程よい太さになり葉もしっかりしてきます。つい曲挿けなど色々したくなりますが、今回は円相体にしました。もう少し内用の葉に流麗さが必要でした。

新花
利休梅・クリスマスローズ・レースフラワー(ダウカス)

立派なリキュウバイを持ってきていただいたので贅沢にたっぷりと挿れました。
間にシックな色合いのレースフラワーとクリスマスローズを左右に分けて挿れて、白を際立たせました。

新花
つつじ・銀葉、ユウギリソウ

ツツジには様々な色があります。どれも華やかで艶やかな色をしています。今回はピンクの可愛らしい花に銀葉を合わせてユウギリソウの紫を根締めにしました。



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