未生流

の花

二〇二三年四月

卯の花が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力です。
卯月の「う」は、一年の循環の最初として「初」「産」を意味します。また、稲を植える「植月」が転じたとする説もあります。

格花
山桜

桜の種類は数多くありますが自生するものは少なく、その中でもこの山桜は品位が高く軽々しく取り扱う事を許されていません。
花とほぼ同時に出る新葉が上品で美しく感じます。

格花
霧島つつじ

鹿児島の霧島山に自生していものが選抜され庭園の観賞用に改良されたものです。
花は鮮やかで美しく、足元も素直なところが格花に適した花材と言えます。

新花
小手毬・スノーボール・ブルピネラ

ブルピネラは鮮やかな黄色の鼻先に動きのある花材です。小手毬の柔らかい動きと合わせるように挿れ、足元はスノーボールで締めました。
春らしく植物が蠢き始める様子を表しています。

新花
オクロレウカ・シャーレーポピー

シャーレーポピーという少し遅く咲くポピーを初めて使ってみました。今回のように少しシックな色目もあり、取り合わせがより楽しくなりそうです。



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