未生流

の花

二〇二二年十一月

霜が降り出す月とする霜月十一月は、秋の収穫を神様に感謝する祭が執り行われたことより、「食物月(おしものづき)」と呼ばれていたものが訛ったものとも伝えられています。

格花
七竈

秋の紅葉したナナカマドは扱いがデリケートになります。むやみに揉(た)めるわけにはいかないので見立てがより肝心になります。自然の動きをできるだけ使い閑静に竹三重切に挿れました。

格花
コスモス

全体の動きに加えて花の向きや枝花の残し加減、葉の透かし具合や色の順位など気にする場所が多々ありました。気にし過ぎたのかコスモスらしさを失ってしまった所は反省点です。

新花
箒草 アマランサス

真っ赤なホウキグサも良いですが、紅葉しかけのグラデーションも綺麗です。内側にホットチリというあまり垂れないアマランサスを挿れて色の差を付けました。

新花
旱蓮木 エゾノコリンゴ アブラドウダン

右側に緑色の実を左側に赤の実を多く使い、半ばはアブラドウダンの紅葉と緑の葉を挿れました。色は混ぜ合わせても良いですが、左右に分けてもメリハリが効いて良い場合があります。

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