未生流

の花

二〇二一年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花

この時期の楓は様々で、淡い緑もあれば早くも紅く色づいているものもあります。今回の楓は濃い緑の葉で若い枝ぶりでした。葉が密集して付いた所は、ある程度捌きます。特に枝先は重たくならないよう注意します。

格花
羅漢槙

槇は朝鮮槙や高野槙が定番ですが、羅漢槙も手に入りやすい槙の一つです。枝ぶりは単調で、揉めが戻りやすいのも他の槙と共通しています。
ただ、暑い八月に日持ちする花材としてはとても優秀です。

新花
向日葵・カラジューム

八重のヒマワリは、一本でも数本を塊にしても存在感があります。今回は数本を固めてカラジュームと合わせました。青い器とは補色の関係で、それぞれが引き立たせ合います。

新花
クルクマ・モナルダ

立派なクルクマが手に入ったので、繋いで背を高く挿れました。器との境目にモナルダを挿れて縁が切れないようにしています。
高く伸びやかな作品になりました。

ページの上部へ