未生流

の花

二〇一九年八月

現代では夏真っ盛りの八月ですが、旧暦の八月は、葉が黄色く色づく頃なので「はづき」、または落葉が始まる頃なので「葉落ち月」を縮めて「葉月」になったと言います。

格花
蓮・杜若

白い蓮を三花、開葉と巻葉を混ぜて九葉遣い縦姿にしています。体用に大きめの葉を遣う事により、蓮らしい優雅な風情を出す事ができます。杜若は花を高くして夏の景色にしています。

格花
羅漢槙

マキ科マキ属の常緑樹で、背があまり高くならず葉も小さく密に茂る為、庭木としてよく利用されます。今回は水盤に挿れて留の所のみ曲のある枝を遣っています。

新花
向日葵

ヒマワリは夏を代表する花で色々と特徴がありますが、今回は横顔を器に埋めました。1本だけ高くして全体のバランスを取っています。

新花
段竹・ミナヅキ・唐ごぼう

段竹の垂れたり伸びたり流れたりする葉を、器から溢れるように挿れました。ミナヅキを内側に挿れて隙を埋めると、より段竹の動きが際立ちました。

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