未生流

の花

二〇一九年七月

文月という呼び名は、短冊に歌や文字を書いて書道の上達を願った七夕の行事に因んだものという説があります。また、稲穂が膨らむ「穂含月(ほふみづき)」「含月(ふくみつき)」に字を当てて「文月」としたともいわれます。

格花
額紫陽花

伝書に“体用とも花なき幹にて格を取る”とありますので、枯木を体用の格先にして半ばに花を扱いました。葉が垂れたように付いているものが多く、隙間が空かない程度に省いています。

格花
柘榴

ザクロは梅雨頃にオレンジの可愛らしい花を咲かせます。枝は若いものは単調で棘があります。用の下に曲の枝を遣い、三光の枝をそれぞれに配しています。

新花
楓 未央柳 鉄線

淡い緑の美しい楓をマッス状のまま挿れ、足元に未央柳、上部に鉄線を配しました。初夏らしい色彩の作品になりました。

新花
ギガンジウム ブーゲンビリア 柏葉紫陽花

近年アリウムの種類がどんどん増えているように感じます。今回は頭の大きいギガンジウムで、茎の動いたものを2本遣いました。頭が大きいとそれだけでダイナミックに見えます。

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