未生流

の花

二〇一七年五月

「耕作」を意味する古語の「さ」から、稲作月を指して「さつき」に、また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され「さつき」になったという説があります。
「皐」という漢字には「神にささげる稲」という意味があります。

格花
山つつじ

置船は、竹の根節のそりを活かして作ります。置き方は、舳先を明り口の方へ向けて碇を二つ組み合わせてその上に載せます。「鎖、花台、薄板にしてもよし」とあります。
今回は山つつじを客位に挿れました。

格花
虫狩

虫狩は、名前はよくありませんが、花は紫陽花に似てかわいらしく葉の色も淡く綺麗な花材です。矯めが戻りやすいので形を作りにくく華奢な枝で花付きもまばらですが、葉を多めに挿れるとまとまりやすいように思います。

新花
鉄線
紫陽花
ジャスミン

花瓶は水盤と違い高さが違うので、扱う花材も花器との空間やバランスが変わってきます。
今回は、まだ花のついていない鉄線を主材にして垂らして挿れ、花器の口より下の空間を使いました。

新花
金魚草
シースター

金魚草は先に曲がりがあり、固めて挿れると動物的な動きを感じます。シダ植物であるシースターを逆さにして網をかけるようにして乗せると、金魚草の動きが増して、暴れているように見えてきます。

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