未生流

の花

二〇一七年四月

卯の花が咲く季節なので、「卯の花月」の略とする説が有力です。
卯月の「う」は、一年の循環の最初として「初」「産」を意味します。また、稲を植える「植月」が転じたとする説もあります。

格花
本桜

桜には沢山の朱里宇があり正確に名前を判断するのは困難です。この桜は花屋さんでは本桜と言われ、出回っています。足元が素直なわりに先の方は枝が締まり、花つきも良いので格花にも新花にもよく使われます。
今回は客位にして鉢状の器に挿れました。

格花
ヒュウガミズキ

ヒュウガミズキは綺麗な木肌に薄黄色の花を咲かせます。よく似たトサミズキよりは華奢で花も小さく、締まった枝も多いため格花にはヒュウガミズキの方が適しているように思います。今回は眞鶴に留流しで挿れました。

新花
青文字
小手毬

青文字は花が咲いてくるとモコモコして表情が豊かになります。小手毬も葉を取ると花が際立ちます。その両者を取り合わせて色彩盛花としました。このボリュームが春の勢いを感じさせます。

新花
ハンギングヘリコニア
金魚草

ドライにしたヘリコニアを主材にして、口元に金魚草を挿れました。
ヘリコニアは産毛があり質感が面白く感じられます。金魚草は、近年種類が増えてきましたが、しっかりとして大ぶりのものを使い、存在感を出しました。

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